2021年、リターンが最もよかった米国株セクターはどこ?

資産運用

2022年を迎えました。

投資ブロガーの中には2021年を振り返られてる方もいらっしゃいますが、ここでは、2021年の1年間を通して最もリターンがよかった米国株セクターを調べてみました。

以下のような疑問をお持ちの方には参考にしていただける記事だと思います。

・米国株セクターに連動したETFにはどんなものがあるの?
・2021年、最もリターンがよかったセクターはどこだったの?

方法

米国株は一般的に11のセクターに分類されています。

その上で、資産運用会社は各セクターに対応するETF(セクターETF)を運用しています。

米国株セクターと主な資産運用会社のETFの対照表は以下のとおりです。

セクターブラック
ロック
ステート
ストリート
バンガード
エネルギーIXCXLEVDE
公益事業JXIXLUVPU
生活必需品KXIXLPVDC
金融IXGXLFVFH
素材MXIXLBVAW
ヘルスケアIXJXLVVHT
資本財EXIXLIVIS
一般消費財RXIXLYVCR
情報技術IXNXLKVGT
通信サービスIXPXLCVOX
不動産なしXLREなし

今回は、セクターETFの2021年における成長率(どれだけ価格が上昇したか)を確認することで、2021年に最もリターンがよかったセクターを調べてみます。

なお、対象とするセクターETFは、個人の好みでバンガード社のものを採用しています。

しかし、バンガード社には不動産セクターのETFがないため、不動産セクターはステートストリート社のETFを比較対象としています。

また、簡素化のため、比較対象はキャピタルゲインのみで、インカムゲインは無視しています。

結果

上記の方法で選定したベスト3は以下のとおりです。

順位セクター成長率
(%)
ETF
1エネルギー48.88VDE
2不動産46.44XLRE
3金融34.48VFH
4情報技術31.69VGT
5素材26.38VAW
6一般消費財25.4VCR
7資本財22.16VIS
8ヘルスケア19.7VHT
9公益事業16.76VPU
10生活必需品16.09VDC
11通信サービス14.53VOX

トップは上から、エネルギー、不動産、金融の順番になりました。

ワースト3は、通信サービス、生活必需品、公共事業の順番になりました。

ちなみに、S&P500に連動しているVOOの2021年の成長率は28.77%でした。4位の情報技術、5位の素材に間に入る形ですね。

考察

成長率上位には、ボラティリティが高く、コロナ禍で打撃を受けたセクターが入っています。ワクチン接種なども進んでコロナも若干の落ち着きを見せてきたことから上昇してきたのだと思います。そういう意味では、成長したというよりは、コロナ前まで回復してきたという表現の方が適切なのかもしれません。

翻って、成長率下位には、不況に強いと言われているような安定型のセクターが入っています。いずれもコロナ直後は一時的に大きく下落しましたが、その後は比較的早期に価格を戻したようなセクターだったと思います。その意味だと、これらのセクターは2021年の成長率が低かったというよりは、コロナ禍でもダメージが低く、安定した成長を見せたセクターだったと言えるのかもしれません。

なお、4位には情報技術が入っています。これはトップの3セクターとは違い、コロナ禍でもさほどダメージを受けず、グイグイと成長していったセクターという印象です。その意味では、2021年に最も成長したセクターというのは、情報技術だったと言えるのかもしれません。

最後に

いかがだったでしょうか?

確認方法は簡単なもので、精密さを欠いている部分もありますが、大まかな傾向は見ることができたのかなと思います。

本記事の趣旨からは外れてしまいますが、セクターごとの比較を行うのは面白いものの、あまり時間をかけず投資するのであれば、VOOやVTIに一括投資した方が費用対効果は高いかもしれませんね。



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