投資すべき投資信託はどれか?検証してみました!(全世界株式編)

資産運用

私は、全世界株式をメインの投資先にしているのですが、ふと、以下のような疑問が浮かびました。

「全世界株式に投資する場合、今だとどの投資信託がオススメできるんだろう?」

同じような疑問をお持ちの方には参考にしていただける記事だと思います。

私の投資先

ちなみに私は、本記事執筆時点で、USD建てETFだとVT、円建て投資信託だと「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、合計3つの銘柄に投資をしています。

比較対象の投資信託

今回の比較対象にしたのは全世界株式を対象にした以下の3つの投資信託です。USD建てのVTだと為替の影響も出てくるので、比較しやすい投資信託を比較対象にしました。

各投資信託の比較表は以下のとおりです。

名称楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
通称楽天VTSBI雪だるまeMAXIS Slimオルカン
設定日2017/09/292017/12/062018/10/31
純資産額
(2021年末)
1,510億円475億円3,967億円
信託報酬 (税込)/年0.212%程度0.1102%程度0.1144%以内
ベンチマークFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
委託会社楽天投信投資顧問SBIアセットマネジメント三菱UFJ国際投信

ざっくりとしたイメージとしては、楽天VTは古くからある老舗、SBI雪だるまは信託報酬最安、eMAXIS Slimオルカンは規模最大といったところでしょうか。

検証方法

対象にした3つの投資信託について、設定日からの基準価額と純資産額の推移を比較してみました。

いずれの投資信託も、データはSBI証券にあるものを利用しています。対象期間は2022年1月7日までにしました。

検証結果

基準価額の比較結果

各投資信託の設定日から2022円11月7日までの基準価額の推移をグラフにしたものが以下です。

3つの投資信託とも設定日の価格は10,000円です。後続のSBI雪だるまとeMAXIS Slimオルカンの設定日には、既存の投資信託の基準価額がたまたま10,000円近くになっていたこともあり、グラフ上で調整はせず、そのままの基準価額で作成しました。

パッと見て分かるように、3件ともほぼ同じ軌跡を辿っていますね。

2022年1月7日時点の基準価額を比較すると以下のようになります。3つの中で最も新しい投資信託はeMAXIS Slimオルカンです。この銘柄の設定日に、ほかの2つの基準価額が10,000円だったと仮定した場合の調整額を「調整後」の行に記載しています。「調整前」は 2022年1月7日時点の各投資信託の基準価額そのままです。

2022/01/07時点の
基準価額(円)
楽天VTSBI雪だるまeMAXIS Slim
オルカン
調整前16,47515,95516,839
調整後16,61316,50116,839

3件とも、ほぼ同様の値動きと言っていいのではないかと思います。最も大きく開いているSBI雪だるまとeMAXIS Slimオルカンの差でも2%程度です。

純資産額の比較結果

各投資信託の設定日から2022円11月7日までの純資産額の推移をグラフにしたものが以下です。

基準価額とは対照的に、純資産総額では銘柄ごとの差が顕著に出ています。一番目に付くのは、最後に設定されたeMAXIS Slimオルカンが、他の2銘柄を圧倒的に上回っているということですね。2番手の楽天VTの2.7倍にもなっています。

SBI雪だるまは着実に純資産額を伸ばしてはいるものの、eMAXIS Slimオルカンどころか、楽天VTよりも伸びが鈍化しています。

中長期な視点で見る場合、純資産額は100億円以上はあった方が安心だという話を聞いたことがあります。その点では、SBI雪だるまの純資産額は475億円あり、そのラインは超えていますが、ほかの2件と比べると規模は圧倒的に劣ると言えると思います。

最後に

いかがだったでしょうか?

結論から言うと、巷で言われているように(?)どの投資信託を選んでもそれほど大きな差はないと言えます。しかし、今回の比較結果を基に、どれを人に勧めるかと言われれば、 基準価額・純資産額とも他2件を上回っているeMAXIS Slimオルカンになるのかなと思いました。

たまにはこういうことを調べてみるのも面白いですね。



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