テレビのニュース番組で「何歳まで働きたいか」をテーマにした特集をやっていました。
街の人に「何歳まで働きたいですか?」とインタビュー調査して回るというものです。
最後は、ほとんどの人ができるだけ長く働きたいと考えているという結論で締め括られていました。
この特集を見て感じたことをいくつか書いておきます。
「労働」の捉え方
インタビューの中では「働くこと」が一括りにされていたと思います。
でも、働くつまり労働というのは「生活(収入)のための労働」と「自分がやりたいことをしている結果の労働」とで、かなり意味が変わってきますよね。
おそらく、ニュースでインタビューの対象になっていたのは、前者の理由で働いている人達が大半だったのではないかと思います。
生活するために収入が必要だから働いている、という人達のことです。
定年を迎えた夫は再雇用されて働いているものの、現役時代よりも収入が減ったから、妻である自分もパートに出て働いている
とか、
年金だけでは生活費が賄えないから清掃の仕事をしている
といったような方々が、少なくともインタビューの回答者としては見られました。
もっとも、この点については、そもそも自分の好きなことを仕事にしてる人なんて、ほんの一握りだよ!という意見もあると思いますが…。
夫婦・家庭内での将来に対する考え方
インタビューに回答している人の中には、夫の方は「そんなに長く働きたくない」と回答してるのに、妻の方は「働けるまで働いてほしい」という回答をされている夫婦が何組かいました。
仲の良い夫婦が冗談交じりで回答したということも考えられなくはないですが、今回は文字通り受け取ってみます。そうすると、単純に、夫婦でそういうことを意思共有できてないんだと感じるとともに、そのあたりのことを共有できてないっていうことは、夫婦・家族の将来のことについてそんなに考えていないのかなとも思ってしまいました。
人生の分岐点での決断の大切さ
上記のほか、
70歳代で姪のローンを肩代わりするために働いている人
扶養に入っていたが、熟年離婚したために年金や貯金だけでは足りなくて働いている人
などがインタビューで回答されているのを見て、未来はとても不確かなものだけど、だからといって流れに任せるのではなく、ある程度はしっかり考えないといけないな、ということも感じました。
そのような状態になってしまったのは、もちろん、私も想像が及ばないような様々な理由があってのことだとは思います。なので、インタビューに回答されていた個人が良いとか、悪いとかを言うつもりはまったくありませんし、私はそんなことを言える立場でもありません。
あくまで、それら現在の状態・結果に焦点を当てた時に、将来のこと、特に人生のターニングポイントになりえる決断をする時は、よく考えることが大切なんだな、という感想を持ったということです。
特に、熟年離婚された方は「今思うと、離婚する前に思いとどまれればよかった」とおっしゃっており、そのコメントからも人生の分岐点での選択の重要性というのを強く感じました。
(インタビューに回答された方が、将来について考えていなかったとか、ダメな決断だったということを言うことはまったく意図していません。しつこいようですが改めて。)
最後に
「何歳まで働きたいですか?」という問いに対する今の私の答えは以下です。
生活(収入)のために働くのは必要最低限。
自分がやりたいことであれば身体が許す限りいつまでも。
資産運用している方には、将来これだけ必要になりそうだから、このくらいの資産を積み上げたいという目標を持っている方が多くいらっしゃると思います。私もそうです。
これがクリアできれば「生活(収入)のために働くのは必要最低限」という部分は達成できそうですね。
もちろん、想定がそのままいくとは限りません。というより、そのまま実現する方が珍しいと思います。
そのため、できるだけ多くのケースを想定しておくことで、今はどのようなスタンスで資産運用に臨むのがよいのか、想定外の事態が起こった時にどう軌道修正すればよいのか、ということが考えやすくなると思っています。
(それが難しいんですけどね。いかにも私は出来てますという書きぶりですが。)
自分のやりたいことを仕事にするのは難しいですね。自分にはまだできていませんし、やりたいことを見つけられていません。今の仕事がそれにあたるものだと思って就職したはずでしたが、時が経つに連れて、生活のための仕事に変わっていってしまってます。
今すぐに見つける必要はないと思いますが、そう思っているとあっという間に時間が流れてしまいそうなので、アンテナを高くしつつ、様々な経験をして、何とか見つけたいなと考えています。
あなたは、何歳まで働きたいですか?
とりとめのない記事になってしまいましたが、今回はこのあたりで。
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